【1】運用方法の基本

6.両建て注文(両建注文)

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両建て注文(両建注文)とは

 両建注文とは、同じ通貨ペアにおいて、買いポジションを決済せずに、新規に売りポジションを建てること。または、売りポジションを決済せずに、買いポジションを新規に建てること。

両建注文すると、どうなる?

 @為替変動リスクの回避
 Aスワップ金利の支払が発生(支払が発生しない業者もある)

@為替変動リスクの回避
 たとえば、米ドル/円、1ドル=100円で、1万通貨、買いポジションを持っていると仮定します。

 現レートが、1ドル=90円になったとします。

 そこで、1万通貨、両建てを行いました。

 その後、さらに、1ドル=85円まで、円高が進行しました。

 もし、90円で両建てしていなければ、15万円の評価損があるわけです。

 ところが、90円で両建てしてありますので、10万円の評価損でしかありません。

 ポジションの内訳をみると
 買いポジション −15万円(85万円−100万円)
 売りポジション +5万円(90万円−85万円)
 そこで、−15万円+5万円=−10万円。10万円の評価損です。

 たとえば、もっと円高に移行して、1ドル=80円になったとしても、両建てしてあるので、10万円の評価損は変化ありません。

 逆に、1ドル=110円の円安になったとしても、10万円の評価損は変わりません。

 内訳は
 買いポジション +10万円(110万円−100万円)
 売りポジション −20万円(90万円−110万円)

 通貨量が同じ場合、両建てしたときの評価損益で、利益が確定した状態になります。

 通貨量が違う場合、相場が円高に動いている時、その評価損を被るスピードを遅くすることができます(評価損を少なくする)。

 円安に動いているとき、その評価益を少なくしてしまいます。

 ですので、投資家にとっては評価損に対して両建てをすると、リスクヘッジ(リスク回避)になるのです。

Aスワップ金利の支払が発生
 両建てすると、スワップ金利がマイナスになります。

 一般的には、スワップ金利の「受取」よりも「支払」の方が僅かですが高いのです。

 ただし、中には、「買い」スワップと「売り」スワップの差がない「一本値」と呼ばれるスワップ金利を提供する業者もあります。

 この「一本値」の業者は非常に少ないので、両建てを多用する投資家にとっては、貴重な業者といえます。

 DMM .com証券DMMFXがそうです。また、GMOクリック証券くりっく365など、くりっく365業者は一本値になっています。

 また、くりっく365業者の両建ては、コスト面で有利に両建てを解消する事ができます。


両建注文はコスト面で損をする

 取引手数料が、2回分になってしまいます。

 買いポジションを普通に決済すること、と売りポジション新規に建て両建てすることは、損益としては同じことです。

 ということは
 買いポジションを普通に決済するだけなら、「片道×2」の手数料で済みます。

 両建てした場合、それを決済するには、買いポジションの「片道×2」と、売りポジションの「片道×2」の手数料がかかるからです。

 また、スプレッドも2倍になります。買いポジションに対するスプレッドと売りポジションに対するスプレッドがあるからです。

 つまり、投資家にとっては損以外の何ものでもありません。

 いわゆる「論理的整合性を欠く取引」なわけです。


両建注文時の警告

 両建ては、業者にとっては、利益が増えるので喜ばしい注文方法です。

 しかし、投資家にとっては、コストが2倍かかるので、とても損する注文なのです。

 そういう面があるため、業者が両建てを推奨するような態度を示せば、法に触れる可能性があります。

 投資家にわざと不利益な(業者にとっては有利な)ことをすると違法となります。

 そこで、どの業者も、両建てには消極的な表現をとっています。

 その上、両建注文をだすと警告が表示されます。

 警告をみると、びっくりしますが、気にする必要はありません。

 あなた自身が、両建ては「論理的整合性を欠く」ことを承知していれば問題ありません。


両建て注文の活用方法

 わたしも両建てをあまりおすすめしませんが、場面によって利用価値はあります。

@ロスカット防止
 冒頭で、リスクヘッジに使えるという話をしました。

 円高は、短期間に、急激におこることが多いです。

 緊急用のロスカット防止策の一つとして覚えておくことは、意味があります。

 ロスカットされないように余裕をもったレバレッジ設定を行うことが基本ですが、それでも、やばいと思う場面があるかもしれません。

 その時は、両建ても考えておくとよいでしょう。

 しかし、両建ては、ロスカットぎりぎりで行ってはいけません。

 というか、ロスカットぎりぎりだと、両建て可能な資金が不足してしまい、両建てできません。

 これは、やばいと思ったら、はやめに行うことが必要です。

 わたしもレバレッジ5倍くらいでやや高めに設定しているFX口座があります。
 (私は、通貨ペアごとに口座を変えています。1口座1通貨ペアですね)

 ここでは、両建てを何度か使っています。

 その時、感じたことは、両建てを解消しても、まだ下がっても大丈夫なところで両建てする事です。

 ポンド円なら、最低でも10円くらい。豪ドルなら5円くらい、でしょうか。

 できれば、両建て解消したとき、ポンド円なら20円、豪ドルなら10円の余裕が欲しいですね。

 ですので、かなり早目に、両建てに入る必要を感じました。


A売りで差益を得る
 両建てしてしまえば、後は、いくら円高に動こうと心配ありません。

 しかも、下がれば下がるほど、売りポジションの評価益が上がります。

 基本戦略は、買いポジションを保持し、スワップ金利を稼ぐことです。

 よって、買いポジションを決済する気がありません。

 そういう投資家にとっては、両建て注文は、「論理的整合性を欠く」わけではありません。

 買いポジションは無視して、売りポジションで、為替差益を得ることを考えればいいからです。

 いわゆる「スワップ派」にとっては、ロスカット防止を行うと同時に、円高による為替差益を稼ぐチャンスでもあるわけです。

 FXの利点の一つ「売り」からの取引が可能なところを、上手く利用できるわけです。

 しかも、普通に「売り」からの取引をすると、スワップ金利を支払はなくてはならないので、短期間で利益を出そうと焦ってしまいますが、買いポジションを保有しているので、スワップ金利での支払いはほとんど気にすることはありません。

 どんと、落ち着いて取引することができるのです。

 とはいえ、為替差益で利益を出すのは難しいですね。相場は、本当に読めませんから。(^_^;)


【0】概要と意義

【1】運用方法の基本

【2】FX口座比較と初心者の始め方 

【3】通貨ペアと各通貨

【4】通貨分散

【5】経済の基本原則

【6】資産運用としてのFX(外国為替証拠金取引)

【7】想定外の対応

   1.想定外の状況とは


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