【1】運用方法の基本

1-4.ロスカットレートの基本的な決定方法

サイトマップ【1】運用方法の基本マップ

ロスカットレートとは

 ロスカットレートという用語が存在するのか分かりませんが、わたしが勝手に、良く使うFX用語です。

 ロスカットになると予想されるレートのことです。

 例えば、米ドル/円の通貨ペアを買いポジションで持っているとき
 1ドル=?円までならロスカットにあわないであろうか、というレート。

過去5年間の為替レートを調査

 為替レートの何を調査するのか、というと、
  (1)最安値
  (2)6ヶ月間程度での最大下げ幅

 これらを調査すると、その通貨ペアのおおよその為替変動の特徴が分かります。

 調査期間を過去5年間とする理由は、経済状況が昔と今を比較すると随分違ってきているからです。

 たとえば、
 1971年 日本は、固定相場制から変動相場制へ移行。世界的には金本位制による固定相場の崩壊。これにより、先物取引が発展。
 1979年 EMS(欧州通貨制度)の発足。ユーロの準備制度。
 1985年 プラザ合意。ドル安へG5が協調。円高がすすみ、95年には1ドル=79円台を記録。
 1990年、ヘッジファンド大暴れ。ポンド危機。アジア通貨危機。ロシアのデフォルト。
 2000年、投機マネー大暴れによる原材料高。BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の好景気。サブプライムローン問題で世界不況か?

 この様に、経済状況が変化していけば、為替相場の動向も変化します。

 よって、過去10年だと、ちょっと長すぎるし、過去1年だと短かすぎます。

 FX関連の本を見ても、過去5年の動きを参照することが多いようです。


通貨ペアの為替レートの特徴

 参考までに2003.10〜2008.9の過去5年間を調査した結果を紹介します。

 インフォシークマネーのデータを参照。
 (為替の時系列データ http://money.www.infoseek.co.jp/MnForex/fxlast/)

過去5年間の為替レート調査(2003.10〜2008.9)
通貨ペア 最安値 年月 最大下落時値幅 期間
米ドル/円 99.58 08年4月 22.14 07年10月〜08年3月(5ヶ月間)
NZD/円 67.17 08年9月 23.51 07年7月〜同年8月(2ヶ月間)
ポンド/円 184.47 08年9月 48.87 07年11月〜08年3月(4ヶ月間)

 サブプライム関連で、07年以降の値動きが大きいです。
 08年に入り、過去5年間では、最安値をつけています。

この表から、ロスカットレートを決定する

 さて、先ほどの表から、ロスカットレートを決定してみましょう。

 米ドル/円では、最安値 99.58 下落値幅 22.14 です。

 故に、1ドル=99.50円くらいまで下がる可能性があります。
 そして、短期間で、22円以上も下がる可能性があります。

 これらを考慮して
 現在のレートが、1ドル=105円の場合
 ロスカットレートは、99.50円以下でなくてはなりません。
 そして、105円から、22.14円下がってもいいように、82.86円以下でなくてはなりません。
 よって、82.80円くらいを、ロスカットレートに決定しましょう。

 もし現在のレートが、1ドル=130円の場合
 ロスカットレートは、99.50円以下でなくてはなりません。
 そして、130円から、22.14円下がることを想定して、107.86円以下でなくてはなりません。
 よって、99.50円をロスカットレートに決定しましょう。

 現在のレートによって、ロスカットレートも変化します。


最低1年間はロスカットされないこと!

 先ほどの決め方で決定された、ロスカットレートであれば、1年くらいは持つでしょう。

 何故ならば、通貨ペアにもよりますが、だいたい、為替レートの年間変動率は10%程度です。

 よって、1ドル=105円なら、1年後、94.50〜115.50円の範囲に入る可能性が高い(確率70%弱)です。

 そして、1年に15日くらいは、変動率20%を超えたレートを記録することがあります。(それが、先ほど調べた最大下落幅22.14円くらいに当たります)

 故に、このロスカットレートに多少余裕をもたせて、レバレッジを決定すれば、まず、1年間は持つでしょう。(多分)(^_^;)

 1年間はロスカットされないようにする理由は、スワップ金利が上乗せされるからです。

 通貨ペアにもよりますが、5円〜10円くらいロスカットレートが下がります。

 これで、かなりロスカットされにくくなります。

 しかし、1年もったとして、5円ロスカットレートが下がったとして、それが、今後ロスカットされない理由にはなりませんが…。

 よって、実際に取引するときは、あなたの運用方法によって、どれくらいの余裕を見ておくべきかが変わります。


レバレッジ2〜3倍がすすめられる理由

 レバレッジは、2〜3倍で取引するのが良いといわれます。

 その理由は、ロスカットされにくいからです。

 レバレッジを2〜3倍にすると、だいたい先ほどのロスカットレートに収まります。

 米ドル/円の場合をみてみましょう。

 1ドル=105円のとき
 レバレッジ2倍 50.25円
 レバレッジ3倍 70.00円
 でおおよそロスカットされるレートになります。

 先ほど計算したロスカットレートは、82.80円でした。

 よって、レバレッジ3倍でも、ロスカットレートより低くなるので、ロスカットされにくいといえるわけです。

通貨ペア レート(仮定) レバレッジ3倍 ロスカットレート
米ドル/円 105.00 70.00 82.20
NZD/円 72.00 48.00 48.40
ポンド/円 196.00 131.00 147.10

 ご覧のように、レバレッジ3倍にしておくと、だいたいロスカットレートに余裕を持たせた状態になるのです。

 レバレッジ3倍は、ロスカットレートを決める目安になるわけです。



【0】概要と意義

【1】運用方法の基本

【2】FX口座比較と初心者の始め方 

【3】通貨ペアと各通貨

【4】通貨分散

【5】経済の基本原則

【6】資産運用としてのFX(外国為替証拠金取引)

【7】想定外の対応

   1.想定外の状況とは


トップページへもどる→ 初心者のFX外国為替証拠金取引

相互リンク募集中→ 相互リンク

スワップ金利で運用する方法を知りたい→ 年利20%の資産運用-スワップ金利で皮算用

信用リスクの低い安心できるFX業者を知りたい→ FX口座(FX業者)比較

ロスカットレート セントラル短資で年利20%を例にロスカット計算 ロスカットされない為替レート


当サイトは、私が調べたり体験したりしたことを好き勝手に述べているだけです。投資の損益の責任は、投資家本人に帰属します。当サイトでは一切責任を負いません。

Copyright (C) 初心者のFX外国為替証拠金取引, All rights reserved.