【1】運用方法の基本
■ロスカットとは
FX業者による強制決済。
評価損が、一定レベルを超えると、ポジションが全て決済されます。
この仕組みをロスカットといいます。
ロスカットのルールは、各社に違いがあり、一概にはいえません。
基本的なロスカットルールは下表を参照下さい。
(現在は、このルールと違っている業者もあります。また、追証ルールも加わりロスカットレベルは上がっています。それぞれの公式サイトで正確な情報を入手してください)
| ロスカットルール | FX業者 |
| 有効証拠金が必要証拠金の50% | フォーランドフォレックス【Foreland Online】など |
| 有効証拠金が必要証拠金の40% | マネーパートナーズ【パートナーズFX】など |
| 有効証拠金が必要証拠金の30% | 外為どっとコム「外貨ネクスト」、セントラル短資FX「FXダイレクト」、三菱商事フューチャーズ証券【CYBER FOREX】、くりっく365業者、など |
| 有効証拠金が必要証拠金の25% | オリックス証券【オリックスFX】、トレイダーズ証券【ネットフォレックス】など |
| 有効証拠金が必要証拠金の20% | かざか証券【My外貨】、サイバーエージェントFX「外貨ex」など |
| 余裕証拠金が0円以下になったとき | 上田ハーロー「上田ハーローFX」、エフエックス・オンライン・ジャパン【FX Online Japan】、FXA証券株式会社【チャートトレーダー】、FXCMジャパン【トレーディングステーション】、ひまわり証券【マージンFX】など |
有効証拠金、必要証拠金、余裕証拠金という用語は、FX業者によっては、違う言葉を使用しています。
それが、ますます混乱の原因になるのですが…
ロスカットルールについて述べる前に、FXの専門用語について解説しておきます。
■有効証拠金、必要証拠金、余裕証拠金、預託金とは
(1)有効証拠金とは
預託金+評価損益+実現損益−新規注文中の必要証拠金−出金以来額のことです。
ますます分からん!ですか。(^_^;)
では、単純に、預託金+評価損益+実現損益が、有効証拠金ということにしておきましょう。
それで、だいたい間違いありませんので。
ところで、預託金とは、何か?ですって。
(そこからかい… (^o^))
(2)預託金とは
FX口座へ入金した運用資金。あなたの投資元本のことです。
(3)必要証拠金とは
ポジションを建てるときに必要な証拠金のことです。
取引金額なので、取引証拠金、取引保証金という言い方をする業者も多いです。
ロスカットを説明する際に、【維持率】という言葉もよくでてきますが、
維持率=有効証拠金÷必要証拠金 で計算されます。
先ほどのロスカットルールの表に「有効証拠金が必要証拠金の50%」とありました。
これは「維持率50%」と同じ意味です。
さあ〜、イライラしてきましたか?(*^_^*)
私も、最初は、そうでした。
(4)余裕証拠金とは
余裕証拠金=有効証拠金−必要証拠金(もしくは、決められた金額) のことです。
つまり、必要証拠金より、有効証拠金が多い分を、余裕証拠金というわけです。
ロスカットまでに、余裕がある金額という意味なのでしょうか。
それで、業者によっては、必要証拠金ではなく、決められた金額(2万円など)をそれに当てる場合があります。
さて、先ほどの表に「余裕証拠金が0円以下になったとき」というルールがありましたが
これは「有効証拠金が必要証拠金の100%」または「維持率100%」と同じ意味です。
■ロスカットされたときの損失
ロスカットによる損失額は、必要証拠金レバレッジの影響を受けます。
1ドル=100円の場合、必要証拠金は、必要証拠金レバレッジによって
2倍:50万円
20倍:5万円
50倍:2万円
100倍:1万円 になります。
この場合にロスカットされて、残る資金は下表の通り。(1万通貨の場合)
| レバレッジの倍率 (必要証拠金) |
2倍 (50万円) |
20倍 (5万円) |
50倍 (2万円) |
100倍 (1万円) |
| 必要証拠金50% | 25万円 | 2.5万円 | 1万円 | 0.5万円 |
| 必要証拠金40% | 20万円 | 2万円 | 0.8万円 | 0.4万円 |
| 必要証拠金30% | 15万円 | 1.5万円 | 0.6万円 | 0.3万円 |
| 必要証拠金25% | 12.5万円 | 1.25万円 | 0.5万円 | 0.25万円 |
| 必要証拠金20% | 10万円 | 1万円 | 0.4万円 | 0.2万円 |
| 余裕金0円 | 50万円 | 5万円 | 2万円 | 1万円 |
預託金を何千万円いれておいても、ロスカットされたときの残金は同じです。
■ロスカットの目的
投資家の預託金保護が狙いです。
負債が残ることを防止するための機能です。
有難いのか、有難くないのか、よく分からない機能ですが… (*^_^*)
とはいえ、ロスカットもコンピュータのシステムなので、上手く作動しない場合があります。
急激な価格変動には、対応できない事もあります。
■レバレッジ2倍より20倍が有利の理由
外為どっとコムでは、取引保証金(必要証拠金)レバレッジ2,5,10,20を選択できます。
そのさい、「レバレッジ2」と「レバレッジ20」では、どのような違いがあるのでしょう。
外為どっとコムでは、必要証拠金30%以下でロスカットです。
先ほどの表をみると
レバレッジ2 有効証拠金 15万
レバレッジ20 有効証拠金 1.5万円
でロスカットになります。
レバレッジ2は、1ドル=90円でロスカットされても
レバレッジ20では、ロスカットされず、さらに、1ドル=76.5円まで、大丈夫ということ!!
有効証拠金が、為替変動で減っていき(評価損)、15万円になったらロスカット、と考えてください。
一方、レバレッジ20では、1.5万円まで、ロスカットになりません。
13.5万円も、違います。
13.5万円では、為替レートが、13.5円下がっても、ロスカットにならないということです。
別の言い方をすれば、13.5万円をタダで、口座に入れてもらったのと同じです。
つまり、必要証拠金レバレッジは、高ければ高いほど、ロスカットになり難いという利点があるのです。
一般的に、レバレッジが高いとリスクが高いといいますが、レバレッジを使い分けて言わないと、誤解を招きます。
必要証拠金のレバレッジは、高ければ、低リスクになるし
預託金のレバレッジは、高ければ、高リスクになるのです。
【0】概要と意義
【1】運用方法の基本
【2】FX口座比較と初心者の始め方
【3】通貨ペアと各通貨
【4】通貨分散
【5】経済の基本原則
【6】資産運用としてのFX(外国為替証拠金取引)
【7】想定外の対応
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