【1】運用方法の基本
■レバレッジとは
レバレッジを使うと、少ない資金で多額の資金での取引ができます。
たとえば、10万円を預けた場合、レバレッジが利用できなければ、10万円分の投資しかできません。
ところが、レバレッジを2倍に設定すれば、20万円分の投資が可能。
5倍にすれば、50万円分。10倍にすれば、100万円分。100倍にすれば1000万円分の取引ができるのです。
10万円で、1000万円(レバレッジ100倍)分の取引ができるということは、利益も100倍。
損失も100倍です。
ただし、FX取引のレバレッジは、最大25倍(個人)です。
■レバレッジ2倍の謎
セントラル短資FX「FXダイレクト」では、レバレッジは約30倍での取引になります。
セントラル短資FX「FXハイパー」では、レバレッジは約100倍です。
そこで、レバレッジを理解していない初心者は、セントラル短資FXでの取引はハイリスクだ、と感じるでしょう。
何故なら、FX入門書などでは『レバレッジは2〜3倍で』行うべきだと書いてあるからです。
外為どっとコム「外貨ネクスト」では、レバレッジを自分で選択(レバレッジ2,5,10,20,40)できます。
そこで外為どっとコムのレバレッジ2倍で始めようとするでしょう。
これらの初心者考えは、全て間違いです。
セントラル短資FXのレバレッジは高くありません。
外為どっとコムでは、レバレッジ2倍を選択しては損です。レバレッジ20倍を選択する方が有利です。
■必要証拠金とレバレッジ
セントラル短資FXの30倍や100倍。
また、外為どっとコムのレバレッジ2,5,10,20というのは、必要証拠金のレバレッジを指しています。
必要証拠金とは、ポジションを建てるときに必要な資金のことです。
ちなみに、必要証拠金とはセントラル短資FXでの用語です。外為どっとコムでは「取引保証金」といいます。
ポジションを建てる際に、レバレッジをかけた資金で、取引できるのです。
1ドル=100円の場合、通常取引では、1万米ドルに、100万円必要です。
しかし、下表をご覧下さい。
業者 | 必要証拠金 | レバレッジ |
セントラル短資FX「FXダイレクト」 | 3万3000円 | レバレッジ約30倍 |
外為どっとコム「外貨ネクスト」 | 5万円 | レバレッジ20 |
3万5000円とか、5万円とか、の金額で、1万米ドルの取引ができるのです。
業者Aは、レバレッジ100倍。業者Bはレバレッジ200倍。などと宣伝されているのは、この必要証拠金にかけられているレバレッジのことです。
さて、セントラル短資FXのレバレッジは高くない、という理由を、これから説明します。
■預託金とレバレッジ
レバレッジには、『預託金』をもとにして考えるもう一つのレバレッジがあります。
預託金とは、FX業者へ預け入れた資金のこと。あなたの運用資金です。
この預託金レバレッジについて説明します。
1米ドル=100円のとき、1万通貨取引するとします。
セントラル短資FX「FXダイレクト」口座へ、預託金100万円を入金したとしましょう。
1万通貨の取引ですから、通常、取引金額は100万円(100円×1万通貨)です。
この場合の預託金レバレッジは、1倍。(取引金額100万円÷預託金100万円)
預託金50万円だったら、どうなるでしょうか。その他、下表にまとめました。
預託金 | 通貨量 | 預託金レバレッジ | 計算 |
100万円 | 1万通貨 | 1倍 | 取引金額100万円×1(万通貨)÷預託金100万円 |
50万円 | 1万通貨 | 2倍 | 100万円×1÷50万円 |
25万円 | 1万通貨 | 4倍 | 100万円×1÷25万円 |
100万円 | 2万通貨 | 2倍 | 100万円×2÷100万円 |
100万円 | 3万通貨 | 3倍 | 100万円×3÷100万円 |
50万円 | 2万通貨 | 4倍 | 100万×2÷50万円 |
つまり、レバレッジをかけない実際の取引金額と、あなたが運用しようと考えている運用資金との倍率が、預託金レバレッジです。
これは、非常に重要な事を意味しています。
レバレッジは、投資家本人が好きなように設定可能ということです。
預託金と通貨量を調節すれば、投資家自身にとって適正なレバレッジにすることができます。
よって、必要証拠金レバレッジが、何倍だろうと、まったく関係ないのです。
業者のホームページに表示されているレバレッジ(必要証拠金レバレッジ)が200倍だとしても、レバレッジの高さを気に病む必要はまったくありません。
セントラル短資FXが30倍のレバレッジだとしてもハイリスクではありません。
30倍のレバレッジで、通貨を取引できるということを意味しているに過ぎません。
3万3000円で1万米ドルを買った場合、重要なのは、その時の預託金です。
その時、預託金に、3万3000円しかなければ、レバレッジは30倍です。これは、ハイリスクです。
しかし、預託金を33万円にすれば、レバレッジは3倍。50万円にすれば、レバレッジは2倍です。
自分にとって適正と思えるリスクを選べるので、セントラル短資FXのレバレッジ30倍は、ハイリスクではありません。
■レバレッジ2倍より20倍が有利の理由
外為どっとコムでは、取引保証金(必要証拠金)レバレッジ2,5,10,20を選択できます。
そのさい、「レバレッジ2」と「レバレッジ20」では、どのような違いがあるのでしょう。
このことは、「ロスカット」と関係が深いので、次ページ(ロスカットとは(FX最重要基本知識2))で説明します。
【0】概要と意義
【1】運用方法の基本
【2】FX口座比較と初心者の始め方
【3】通貨ペアと各通貨
【4】通貨分散
【5】経済の基本原則
【6】資産運用としてのFX(外国為替証拠金取引)
【7】想定外の対応
1.想定外の状況とは
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